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2006年4月 8日 (土)

ハイブリッドカー

 初めて、ハイブリッドカーなるものに乗りました。初代プリウスが出たのが1999年で、現在すでに二代目。クルーガーやハリアー、最近ではレクサス ハイブリッドが出たこのご時世にやっとです。
 当日は、プリウス、クルーガー、ハリアーなどに乗りましたが、そこそこ売れるだろうという感触です。
 そこそこ売れるだろうという理由は、以下の感じた疑問点を解決するための理屈から導かれました。

・一つ目の疑問点。
 自動車のハイブリッドシステムというのは、トヨタのTHSを一般的に指している言っても良いでしょう。私は、このシステムは、ガソリンエンジンと電気モーターとの組み合わせで走行するシステムという程度の理解しかありません。
 このガソリンエンジンというは、アトキンソンサイクルというものを使用しているそうです。アトキンソンサイクルというのは、普通のガソリンエンジンの吸気の量を少なくして、圧縮は普通り行うので、ノッキングせずに燃焼効率が高いものだそうです。最近のものは吸気バルブのタイミング調整しているそうです。
 ただし、吸気の量が少ないので、効率は上がりますが、絶対的な出力は低くなります。そこで、何らかの方法で出力を高めるということになります。これを、電気モーターで行うのがTHS。(この過給をターボだったかスーパーチャのージャーでやった自動車メーカーが過去ありました。)
 わざわざ、出力の低いエンジンを使用して、非力な電気モーターで出力を高めること。これは一体何のためか?これが、一つ目の疑問点。

 電気モーターで走行しようとすると、バッテリーが十分充電されている必要があります。このバッテリーが十分充電されている状態であれば、ガソリンエンジンを回すことなく走行することができます。この時、燃費が良いとか地球環境に優しいという宣伝文句はよくわかります。市街地走行では、ゴーストップを繰り返します。ハイブリッド車では、通常アイドルストップを行いますので、この間は確かにガソリンエンジンの燃料を消費しない。

 ただし、このバッテリーをどうやって充電するかと言えば、ガソリンエンジンを駆動することによって得られる運動エネルギーを、エンジンで発電機を回すか、回生ブレーキで発電機を回すかの二つの方法で電気エネルギーに変換するのです。このうち、エンジンで発電機を回すのは燃費等にはマイナスですから、回生ブレーキのみが、通常の摩擦ブレーキで熱エネルギーとして放出されるエネルギーを回収していることになります。

 また、市街地などでエンジンストップ時または電気モーター走行時、エアコンはどうするかといえば、電気でコンプレッサーを回す。ウォーターポンプも電気で回す。モーターの駆動力を蓄えるハイボルテージバッテリーは充電量が低下してしまうとモーター走行ができないし、ブレーキ回生が不可能な状態になるので、ガソリンエンジンを駆動して充電するしかない。この時の、燃費は悲惨なものとなるでしょう。
 さらに、ハイブリッドシステムの重量は、ベース車より確実に増加します。重量ほど燃費にきくものはない。

 こう考えていくと、ハイブリッド車が普通のガソリン車より優れる条件というのは極めて限られるような気がしてきます。

・第二の疑問点は、

その価格。ハリアーではハイブリッド車はガソリン車に比べて60万円高。今回、ハイブリッド車とガソリン車での、市街地と高速道路での一般走行の燃費は、ハイブリッド車の方が数10%は良いという結果だったようです。カタログ値を信じて購入する人がどの程度いるか知りませんが、カタログ値とはかけ離れた悪さですが、こんなものかという結果ではあります。経済的な面から、60万円を回収するのはかなり難しいと思います。

冒頭の”そこそこ売れるだろうという感触です。”の理由は以下です。

 おそらく、地球環境への考慮を全面に出した初代プリウスは、低燃費志向だったためパワートレーンの非力さが目立った。その点は、不評であった。
 そこで、二代目プリウスは、シナジードライブと称して、パワートレーンが非力ではなくむしろパワフルであるというようなイメージを植え付けようとした。トヨタとしての宣伝戦略を変更したとも考えられますし、技術的には、ハイブリッドシステムのハード的、ソフト的な進歩によって、そこそこパワーを上げても、そこそこ燃費も良いシステムを開発できるようになったのではないかと思います。
 ユーザーにとっては、ハイブリッドカーは、燃費は良いけれども、パワーが欲しいときはそれにも答えることができるクルマであるということになります。

 メーカーのターゲットユーザーは、以下のような気持ちを持っているのではないでしょうか?”私は、地球環境保護(低排ガス、低資源消費)に関心があり、それを保護を実践できるクルマを所有している。それを、所有できるだけのカネもある。ただ、パワーが欲しい時にはそれなりに走って欲しい。”つまり、ハイブリッドカーは地球環境保護に関心がある金持ちの記号であるといことです。

 また、現時点ではハイブリッドカーは稀少であるということも重要な要素かもしれません。だから、そのような記号性を求めるお金持ちには売れるクルマだろうというのが私の結論です。

・・・・というのは、言い過ぎでしょうか?

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